4月14日は「干潟を守る日」
東京・諌早で大イベント
東京では11日、代々木公園野外ステージにおいて「干潟を守る日フェア1998inTOKYO」を開催した。日本の干潟を紹介するパネル展示や諌早の貝殻を使ったタペストリー製作など楽しめる企画に加え、10を越える他団体の参加もあり予想以上の賑わいとなった。
ステージでは山下代表と高野孟氏、ピーターバラカン氏との対談、「干潟を守る日宣言」の朗読などが行われた。
イベントが終わるころ、参加者から「来年も干潟を守る日に何かしたい」との声が挙がるなど、手ごたえが感じられる企画となった。
諌早では12日、白浜桟橋において「いさはや干潟まつり」を開催、干潟上に「痛恨の碑」を建立した。碑は長さ約5m、重さ約300kgの杉の丸太を使い、ボランティアの手で碑文を彫り上げた。午前11時からの式典では山下代表と碑の発案者である「諌早干潟を憂える大牟田の仲間」代表、本昭弘氏による短歌の朗読が行われた。そして閉め切り時刻の11時30分には全員が1分間の黙祷を捧げ、「干潟を守る日宣言」を朗読、決意を新たにした。午後からはあいにくの雨で縮小せざるを得なくなったが、「船で行く干潟ツアー」ほか企画は好評だった。
午後6時から高城会館で行われたパネルディスカッションでは、岩垂寿喜男元環境庁長官、安東毅九州大名誉教授(水質)東幹夫長崎大教授(生物)宮入興一長崎大教授(財政)が研究を発表、1年目の諌早湾の問題について議論した。
また14日には諌早市街において街頭リレートーク、市内行進を行った。参加者に市民が握手を求めてくるなど、雰囲気の変化が感じられた。
*イサハヤ干潟通信第8号より転載*