東京だより
三觜創枝子(東京事務所ボランティア)
東京でも久々の大雪。「雪情報ばかりでつまらん」とテレビのチャンネルを回していると突然ムツゴロウ登場。超マイナーケーブルテレビでの釣りキチ三平のアニメ。釣りキチ三平なんて今の若い人は知らないかもしれない。
ムツかけ漁をめぐって2人の少年が対決。ムツゴロウがリアルでかわいい。ガタスキーに乗ってビューンと5本針のついた釣糸を操つる様は、昔の諌早を彷彿とさせるのではないだろうか。
1日千匹釣るのが目標だったというおじさんの言葉からしても千潟の生き物がいかに豊富であったかがわかる。少年のつばめ返しの練習風景は野鳥の会の批判を浴びるかもしれないが、のちにマスに変えているのでお許しのほどを。干潟のワイズユースの一例として見るとおもしろい。海の幸が人に食糧提供及び釣りという楽しみを与えてくれる。
もう一度、人と生き物が共存できる干潟をとりもどそうではないか。所沢のムツゴロウより。
*イサハヤ干潟通信第6号より転載*