地元の要望は『干潟との共存』
「見直し」全県で93.7パーセント
2月2日は第6回ラムサール締約国会議で決定された「国際湿地の日」。日本有数の湿地「諌早湾干潟」を抱えるここ長崎県では、救済本部と日本野鳥の会長崎県支部(鴨川誠支部長)が県下7市において1日、「諌早湾干拓事業に関する模擬住民投票」を実施した。その結果、「事業見直し」が全県で93.7%を占め、「事業は地元の強い要望で実施している」という政府・農水省の事業推進のより所を覆す結果となった。「模擬住民投票」は、「国営諌早湾干拓事業」について、街頭に「事業推進」「見直し」に区切ったボードを掲げ、通行人にシールを貼ってもらう投票方法で行われた。総投票数は全県で6991票。うち「見直し」6547票(93.7%)、「推進」はわずか399票(5.7%)だった。(「どちらでもない」45票0.6%)
諌早干潟緊急救済本部ではこの結果を2月5日に告示された長崎県知事選の候補者4名や、県・周辺市町議会などに送付し「諌早湾干拓に対する姿勢」を問いただすとともに「民意」を汲み取り「水門開放」するよう、働きかけて行く。
(本部 前田)
2月1日 諫早市民センターに
集められた投票ボード
*イサハヤ干潟通信第6号より転載*