長崎県知事選候補者への公開質問状と回答

諌早干潟緊急救済本部は6日、長崎県知事候補者4名(西岡武夫氏、金子原二郎氏、永田勝美氏、田辺敏憲氏…立候補届け出順)対し、2月1日の「模擬住民投票」に基づいた「公開質問状」を配達証明郵便で送付した.質問状の内容・各氏の回答は次のとおり.(表の氏名は立候補届け出順)

質問 投票結果に対して、どのようにお考えでしょうか。 西岡氏 金子氏 永田氏 田辺氏
回答 県民のおおかたの考え方を表していると思う.    
そうは思わない.        
この結果からは分からない. ●*1    


質問 投票結果は、私たちは民意を表していると考えていますが、どうお考えですか. 西岡氏 金子氏 永田氏 田辺氏
回答 民意を表していると考える.  なし  なし
*2
民意とは今回の投票結果とは関係なく、各種議会決議であると考える.    

*1*2(合わせて金子氏) 住民投票は、これを運営・主催する人が「中立」でなければならない.投票する側の人にすでに心情的なかたよりが出ているのではないかと思われる.しかしながら関心の高さについては一定の意義があると思うし、この意味で各種議会決議がすべてであるとは思わない.

質問 諌早湾干拓事業について、どうお考えですか. 西岡氏 金子氏 永田氏 田辺氏
回答 このまま事業を進めるべきだ. ●*3    
中止すべきだ.      
防災を中心にした地先干拓を優先する計画に見直すべきだ.        ●

*3(金子氏) 将来の食糧危機に対する不安が解決されていない.

質問 選挙期間中、諌早湾干拓事業に関して具体的な公約として取り上げるお考えがありますか. 西岡氏 金子氏 永田氏 田辺氏
回答 ある.  
ない.        
選挙後、考えを述べたい.   ●*4    

*4(金子氏) 具体的な考えはあるが.

質問 もし、よろしかったら、あなたの諌早湾干拓事業に対する県民への訴えをお聞かせください.
西岡氏 なし
金子氏 自然を軽視した開発はありえないことだ.ただ40年前の諌早大水害の悲惨な歴史をふり返ってほしい.行政としては国民の生命と財産を守ることこそが重大な仕事だ.今後とも、双方の合意が見い出せるよう努力したい.
永田氏 (1)ただちに排水門を開けて干潟の海をとりもどします。(2)防災対策を抜本的にあらためます。(3)農民に減反をおしつけながら一方で農地を造成するなど全くのムダです。ただちに計画を白紙に戻します。
田辺氏 この事業は、今まで種々の見地から論議が尽くされてきました。現在は次の通り見直して実行に移す時期になっていると思います。(1)締切り堤防は、防災上必要であるから完全に完成させる。(2)内部堤防と農地造成は、必要とは思えないので、大幅に縮小して地先干拓程度とする。 (3)水門は、大雨の危険性がある場合は閉じ調整池機能を生かして防災を優先させ、その他の場合は、世界に誇る諌早湾の自然環境と生物資源の保全を優先させ自然の海水を出入させる事とする。


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