あけましておめでとう。今年も悪口雑言並び立てていきますのでよろしく。

 1月4日、長崎新聞ほかに「新春特別座談会、1998年長崎県の展望」と題する長崎県の広告が掲載された。高田知事ほか3名によるこの「座談会」。各参加者の顔写真に各人の発言の要約が添えられているのだが、なんと高田知事の頭の上には「『人と人、人と自然の共生』が長崎県の今年のキーワードです」と書いてある。

 ドヒャー!まるでヒトラーが「ユダヤ人との共生が今年のキーワードです」と言ってるようなもんだ。イサハヤ湾を積極的に滅ぼした、そのキーワードは「人と自然の分断」ではないのか。強制収容所の門に掲げられたスローガン「労働は自由への道」よろしく「干拓事業は自然保護への道−長崎県」と北部排水門あたりに書いておこう。その裏で今年も「イサハヤ強制収容所」に収容された生物たちは、ガス室ならぬ「日干し」で毎日順調に「処理」されておりますが、高田総統!

 まてよ、「人と自然の分断」は去年のキーワードで、今年は変わったのかも?なぜならこの座談会で「総統」は雲仙の復興や長崎新幹線推進は語っても「諌早湾干拓事業」については一言も触れていないのだ。「総統」の任期はあと1カ月。言葉通り「強制収容所」を開放しませんか? 

 *イサハヤ干潟通信第5号より転載*


TOP PAGE | INFORMATION | REPORT | LINK | LIBRARY