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アゲマキ通信 第3号(2003年8月20日) 干拓工事は今 はや立秋も過ぎましたが、みな様いかがお過ごしでしょうか? 青木智弘@いさはや東京ボランティアです。引き続き、諫早湾を締め切っている潮受け堤防が撤去される日、あるいは潮受け堤防に導水門が構築されて干拓調整池が汽水化され水位が変動する日まで、がんばりましょう。
生石灰使用の問題 有明海ではこの春、各地で原因不明の浮遊物が発生し、漁業などに深刻な悪影響を及ぼしました。各地で見られた浮遊物にはおそらく、いくつかのヴァリエーションがあると思われ、海棲生物の卵が核となったものもあるようですが、太田扶桑男氏によって、海草の死骸片と石灰が核となった浮遊物が発見されています。
海草には、緑藻、紅藻、褐藻がありますが、褐藻はアルカリに弱く、石灰(Ca塩)は、干拓工事に由来するのではないかと疑われています。干拓工事に使われている生石灰(CaO)が、何らかの形で有明海の褐藻に悪影響を与え、石灰と褐藻の死骸片が核となって「なぞの浮遊物」になったと、強く懸念されているのです。 軟弱地盤の難工事
そこで排水路の工事では、深さ2〜3mまで、生石灰(CaO)が、1立方mあたり40kgも投入され、よく攪拌して地盤を固くしています。生石灰は、2002年度の工事には11000tつかわれ、2003年度は4000tつかわれる予定です。
干拓工事の現場では、排水のpHは管理していますが、15000万tもの生石灰が使用され、環境にどのような影響を与えているのかは検証されていません。
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