仁反田川広域一般河川改修工事パンフレット
長崎県森山町の二反田川(仁反田川)が、諫早湾干拓の調整池に注ぐ河口部にある「万灯樋門」の改修工事が、諫早土木事務所(長崎県)により2001年秋現在、急ピッチで行われています。この下流部は大雨のたびに浸水する地域で、諫早湾干拓事業による水位調整後も解消されていません。諫早土木事務所の担当課長によると、既存の樋門の断面が流下水量に対して足りないそうです。二級河川のため管理は長崎県が行っており、事業費は約10億円。203haの氾濫防止面積の大部分において、2年に一度の確立で浸水が想定されています。 このように、諫早湾干拓事業は低平地の排水不良対策としては十分であり、樋門の整備や排水路の拡幅など、周辺では干拓事業とは別の防災工事が進んでいます。私たちはかねてより、こうした本来的な防災工事を早急に行うべきであることを提言し、干拓事業に頼ることなく実現可能な干潟環境の保全と地域の防災対策の両立を求めています 以下、パンフレットから事業の概要を転載します。 *パンフレットの写真をクリックすると原寸大の画像がご覧になれます。 仁反田川広域一般河川改修工事 万灯樋門改築工事 諫早土木事務所 仁反田川系は、周囲を五穀岳(EL.136.8m)、獅子喰岳(EL.240.5m)等起状の多い丘陸地に囲まれています。その源は南部丘陸地帯の位牟田盆地に発し、盆地からほぼ北に向かって山間部をながれ、平野に達して長走川を合流して古くから宅地開発された水田地帯を北流し有明海(現在は諌早湾干拓工事により埋め立て中)に注ぐ、流域面積9.75km2、流路延長5.8kmの2級河川です。 基本諸元 森山町は長崎県の南東部、島原半島の入口に位置し、北には干潟で有名な有明海、南には橘湾と、二つの海に囲まれた風光優美な町です。 TOP PAGE | INFORMATION | REPORT | LIBRARY | LINK |