小学生が描いた干潟の絵本「むったんの海」刊行
諫早干潟の生き物をモチーフに、長崎県の小学4年生が作った絵本

 島原市に住む小学4年生、寺田志桜里さんが干潟の生き物たちを主人公として描いた描いた絵本「むったんの海」が刊行されました。

この絵本は、夏休みの宿題として作った紙芝居を元にしながら、寺田さん自身が絵本用に絵を描き直し、出版されたものです。

 堤防で閉め切られた諫早湾のムツゴロウやシオマネキが、普段は自分たちを餌としている鳥たちに助けられ、堤防の外に運んでもらうというお話で、シオマネキの長老は、もう一度シオマネキとして生まれても生きていく場所がないと嘆きますが、ムツゴロウの「むったん」は人間に生まれ変わって、シオマネキが安心して暮らせる海を作ろうと考えます。「かみさま、むったんのねがいを、かなえてあげて・・・」という寺田さんの願いで、お話は終わります。

 巻末では諫早干潟緊急救済本部の山下弘文代表が、干潟の仕組みやそこに住む生物、諫早湾干拓の問題などを子ども向けに解説しています。お話、解説とも英訳文付き。A4変形判、31ページ。くもん出版発行。本体価格1300円。


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