現代座「虹の立つ海」公演のご案内
干潟保全の問題をモチーフにした舞台劇、東京と名古屋で上演

 今年春の干潟を守る日フェアでの寸劇や和太鼓の演奏などを始め、日頃から諫早湾干潟保全活動に参加、協力している劇団現代座が、干潟保全をモチーフにした舞台劇「虹の立つ海」を上演します。自然保護のために活動してきた父親とその息子夫婦の姿を通して、環境問題や家族のあり方について考える芝居です。11月28日から12月1日まで東京・東小金井の現代座ホールで、また国際湿地シンポジウム'98藤前の前日12月4日には名古屋・天白文化小劇場で上演されます。

虹の立つ海

作 :木村 快
演出:左右田一平
音楽:安達元彦
   岡田京子
美術:出川三男
制作:松山千穂
   真知尚子
   吉野由美子
出演:愛田巡也
   熊倉正博
   木下美智子
   松山千穂
   中村保好

未来と向き合う話  木村 快(現代座代表

 人は身近に知覚できる危険に対してはそれを防ぐ行動を起こすことが出来ますが、社会システムのゆがみとか、地球環境の悪化といった大きな問題に対しては、なかなか思うように対処することができません。特に地球環境の悪化は、現状のままだと確実に再起不能な状態に追い込まれつつあることがはっきりしていながら、これといった適切な対応もできないでいるのが現状です。
  それどころか諫早干潟の埋め立てが強行され、藤前干潟の埋め立て計画も進行しています。こうしたわかっていながらどうすることもできないという現実は、投げやりな文化状況を生み出す土壌となり、教育問題をはじめ、さまざまなひずみを引き起こしています。
 演劇で環境問題の講義をするつもりはありませんが、演劇本来の役割として、環境への不安が人間のあり方を問いかけているというドラマを考えることは出来ます。さまざまな難題の山積する二十一世紀に向かって、わたしたちはどう生きていくのかをみんなで見つめてみたいのです。



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