ミュージカル「ムツゴロウのラプソディ」のご案内
5月9日より埼玉県内の4つの会場で、「ミュージカル I LOVE 憲法 vol.6
ムツゴロウのラプソディ」が上演されます。このミュージカルは、埼玉憲法フェスティバル実行委員会が主催するもので、毎年一般公募により集まった市民たちが、憲法の視点から身近な社会問題を取り上げて上演しています。第6回目の今年のテーマは自然破壊の象徴としての諫早湾干拓問題で、自然の破壊は憲法の精神を踏みにじるものと訴えます。
会場内では諫早干潟緊急救済東京事務所のスタッフによる、諫早問題に関連した書籍やTシャツなどの販売も行われます。どうぞご来場ください。
ミュージカル I LOVE 憲法 Vol.6
ムツゴロウのラプソディ
あの日から1年・・・・・
ムツゴロウのラプソディ = 狂詩曲
この物語は・去年(97年)4月14日、293枚の鉄板がギロチンのように・海の首を断ち切った・諫早湾の物語である。
干潟は・海の子宮・海の肺・命のゆりかご・引いては満ち・満ちては引き・太古から繰り返す時の刻み・それは地球の息づかい・・・
春うららかなる干潟・渡りの始まりだ・冬鳥・旅鳥・夏鳥・何千カイリの彼方から・干潟をめざして海を渡ってくる・・
ムツゴロウもシオマネキもトビハゼもゴカイも眠りから覚め・春を動き出す・まさに春爛漫・干潟はパラダイス・・
このミュージカル「ムツゴロウのラプソディ」は寓話劇である・・
出演者はムツゴロウでありシオマネキでありトビハゼでありゴカイでありチドリでありシギ達であり総勢100名以上の見事な命の連鎖である。
あの日から1年・・干潟は・死屍累々・大量虐殺現場である・・
ヒトたちは今日も日々の生活に追われセッセとゴミをたれ流している
老婆の深い皺のような干潟の亀裂は・人間の愚かさを嘲笑しているようだ
かつての干潟の上を歩くと・・足元から潮の音の気配が・・
海の音の気配が・・土の中には生き物の生きている気配が・・
間違いなく・まだまだ干潟は生きている!