緊急シンポジウム 瀕死の海からの証言
有明海・諫早湾〜不知火海・球磨川の漁民たち
有明海の漁民が諫早干拓を実力行使で止めに入った映像は、全国に衝撃を与えました。今、有明海にはノリ問題で大波が押し寄せています。かつて「宝の海」と呼ばれた豊かな有明海が、今や瀕死状態にあると漁民達が叫びました。
有明海の漁民たちの行動に刺激されて川辺川ダム反対に立ち上がったのは、不知火海(八代海)の37漁協でした。不知火海もまた、今や瀕死の海になっているのです。さらに、そこに注ぎ込む球磨川支流の川辺川上流に巨大ダムができては、有明海のように不知火海もとどめを刺されるのではないかと、危惧をしています。
有明海の漁民からの訴えで、農水省は第三者委員会を設置。水門開放について検討をしましたが、1年間は開放せずに調査のみという結論をだしました。干拓事業前の不十分な環境アセスメントでは、潮受け堤防外の有明海沿岸漁業への影響は軽微とされていた。しかし実際は、ノリ被害が起こる前から、地元では、タイラギをはじめ多くの海産物の漁獲高が激減、被害は有明海全域にわたって深刻に現われていました。現在、川の漁協、球磨川漁協では川辺川ダム建設補償金をめぐって必死の攻防が続いています。しかし、国土交通省は、ダム工事の影響は海には及ばないとして、不知火海37漁協には説明さえ満足にしてきませんでした。まして、ダムに関する法的な環境アセスメントさえ行われていません。
当日は、海や川のことを一番知っている、漁民の皆さんに集まっていただいて、ニュースにはでてこない実情を報告していただくとともに、漁民の生活権でもある漁業権と、同じ九州で大きな問題となった水俣病から漁民を考えたお話を聞く予定にしています。
●日 時 2001年6月23日(土) 13:00〜16:00
●場 所 明治学院大学 東京・白金 3101教室
地下鉄南北線白金台駅徒歩5分
●入場料 1,000円
●当日のお話
有明海の漁民、漁業者の皆さん/不知火海(八代海)漁民の皆さん
球磨川漁民の皆さん
<漁民のための漁業権> 熊本一規教授(明治学院大学)
<水俣病から漁民と科学を考える> 原田正純教授(熊本学園大学)
●主 催 諫早干潟・川辺川シンポジウム実行委員会
●共 催 WWFジャパン
諌早干潟緊急救済東京事務所
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る東京の会
●後 援 (財)日本自然保護協会
(財)日本野鳥の会
諫早干潟緊急救済本部
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
美しい球磨川を守る市民の会
川辺川・球磨川を守る漁民有志の会
●連絡先 03-5459-2351/AXERA inc.
http://www.axera.co.jp/umi
mailto:hinshi-no-umi@egroups.co.jp
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