■「干潟を守る日」の趣旨

　1997年4月14日、それは諫早湾が閉め切られ、広大な干潟が消滅することになった日です。その日を忘れないために1998年の春、4月14日を「干潟を守る日」とすることが、全国の自然保護団体などの賛同を以て宣言されました。潮干狩りや春の渡り鳥のシーズンでもあるこの時期に、干潟・湿地の保全を求める行動を毎年、全国の団体が連携しながら行っていく……それが「干潟を守る日」キャンペーンの趣旨です。
　第1回の「干潟を守る日1999」では、全国から約30の団体が参加し、4月から7月にかけて、観察会、シンポジウムなど、さまざまなイベントを繰り広げました。藤前干潟の埋立中止、ラムサール会議の開催という干潟にまつわる大きなニュースと相まって、「干潟を守る日」も話題となりました。
　また、第2回の「干潟を守る日2000」では参加団体が40以上に増え、北海道から沖縄までの正に全国展開のキャンペーンに発展しました。しかし、2000年7月にはこのキャンペーンの発起人の一人であり、諫早湾干拓見直し運動に尽力してきた山下弘文氏が急逝するという悲しい出来事もありました。
　環境の世紀＝21世紀を迎え、自然保護の気運が高まる一方で、干潟・湿地の破壊は依然として各地で進行中です。諫早湾干拓もまだ見直されるに至っていません。「干潟を守る日2001」では山下弘文氏の遺志を継ぎながら、干潟・湿地保全の潮流をさらに確かなものにするための活動を展開していきたいと思います。このキャンペーンにご参加、ご賛同いただければ幸いです。

■「干潟を守る日2001」キャンペーンの内容

　4月14日「干潟を守る日」の前後（4月〜5月）に、干潟・湿地保全のイベント（シンポジウム、デモ、自然観察会、コンサート、映画上映会、観劇会、ツアー、写真・絵画展、学習会など、何でも結構です）を、キャンペーン参加団体が各地で自由に、自主的に開催してください。
　干潟を守る日2001実行委員会では各団体の参加費を元に、各地のイベントを掲載した統一のチラシ、ポスターを作り、各団体に配布をお願いするとともに、マスコミ等へのPR活動を行います。また、インターネットホームページの運営、ニュースレターの発行などを行う予定です。

■キャンペーンへの参加について

　「干潟を守る日」の趣旨に賛同する団体であれば、干潟・湿地保護団体に限らず、どんな団体でも参加できるものとします。参加にあたっては、開催するイベントのサブタイトルに「干潟を守る日2001 in ○○（地名等）」などとして、キャンペーン参加イベントであることを明示していただくことと、参加費1口5000円以上を実行委員会に納入することを原則とします。
　イベント参加団体には参加費1口5000円当たり、チラシ300枚とポスター10枚を支給します。（追加のチラシ、ポスターは実費にて頒布します）
　なお、イベントは開催できないが、「干潟を守る日2001」に賛同し、キャンペーン活動を支援したいという団体も歓迎します。賛同団体として登録させていただきます。賛同のみの団体は参加費は不要です。賛同していただける団体は、その旨実行委員会までご連絡ください。

■「干潟を守る日2001」呼びかけ人（順不同）

　辻　　淳夫（JAWAN／藤前干潟を守る会）
　山下八千代（諫早干潟緊急救済本部）
　矢嶋　　悟（諫早干潟緊急救済東京事務所）
　花輪　伸一（WWFジャパン）
　古南　幸弘（日本野鳥の会）

■参加申し込み方法

　参加を希望する団体は、下記の干潟を守る日2001実行委員会まで、下の申込書を郵便、ファックス、電子メールなどでお送りください。折り返し参加確認書をお送りしますので、2月10日までにイベントの詳細など必要事項を記入の上ご返送いただくとともに、参加費をご入金ください。
　申し込み締め切り：2月10日（土）
　申込先：〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3-7-3 ベルビュー目白701
　　　　　諫早干潟緊急救済東京事務所内　干潟を守る日2001実行委員会
　　　　　TEL/FAX 03-3986-6490　E-mail isahaya@msj.biglobe.ne.jp

広報の準備の都合上、イベントの内容などが未確定の場合でも、参加の意志のある団体はなるべくお早めにお申し込みください。（2月10日以降も参加の申込みは歓迎いたしますが、チラシへの掲載が難しくなります）

★干潟を守る日2001ホームページもご覧ください。