誠に勝手ながら4月11日のイベントを以て
東京事務所を閉めます

河原崎 則江(諌早干潟緊急救済東京事務所事務局)

 昨年4月末、代表である西田弁護士の強い意志から「諫早干潟緊急救済東京事務所」が立ち上がりました。従来から干潟保護や自然保護に関わって来られた方々からすれば、”どこの馬の骨ともわからぬ新参者”であったことでしょう。加えて事務局に座った河原崎は、自然保護活動や市民運動に携わった経験がなく、もたついた動きに業を煮やされた方もいらっしゃることでしょう。

 それでも何とか約1年、事務所が体を成せたのも、さまざまな団体や個人からのご支援とご協力のおかげでした。私個人の経験としても、これほど多くの支えを感じたことはなく、その分今回の閉鎖に関しては、まだ自分の中で消化しきれていません。

 事務所閉鎖の理由は、諫早問題の長期化を見据えて事務所及び専従者維持に充てる資金的な問題が大きいと言えます。結果として、活動を継続し力にしてゆくために、活動費用を最小限に抑えるやり方にします。そのような中でどのように連体感を作り上げるのかが今後の東京でのボランティア活動の課題となるでしょう。

 また、これを機に西田代表、事務局の河原崎ともに活動から離れますが、この1年間に築いた財産(人、物、気持ちのつながり、活動 等)が閉鎖によって消失するのではなく、自主的な動きの中に継承され”諫早効果”が波及してゆくことを願っております。事務所機能としては、4月20日ごろまでに大部分を諫早救済本部に移行しますが、今後の東京での活動方法はいずれこの誌上でご連絡いたします。

 最後に、至らない点が多かったにもかかわらず、干潟通信購読者を始め、さまざまな面で支援し元気付けてくださったみなさま方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


イサハヤ干潟通信第8号より転載*


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