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諫早湾干拓事業の工事中止・
長期にわたる開門調査の実施を
求める緊急アピール

 「宝の海」と呼ばれた有明海が、いま「瀕死」の状況に落ち込んでいます。
 「有明海異変」と呼ばれる環境の悪化・深刻な漁業不振によって、多くの漁業者が生活の基盤を脅かされ、漁業の上に成り立ってきた有明海沿岸の地域社会自体が、存亡の危機に立たされていると言っても過言ではありません。

 「有明海異変」の原因解明のために、諫早湾干拓事業によって閉め切られた水門を開放し、事業の影響を調査すべきと言うことは、ノリの大不作が発生した2001年 1月に、当時の谷津農水大臣が提起したことでした。
 同年12月には、いわゆるノリ第三者委員会が、「長期にわたる開門調査を実施すべき」と提言しました。この提言で、長期にわたる開門調査は、諫早湾閉め切りの影響を検証すると同時に、調整池内部に干潟・浅海域を回復させることによる有明海再生への直接的な効果も期待されていました。

 農水省は、ノリ第三者委員会の提言から二年もこの問題を先送りにしてきましたが、先頃、短期開門調査とシミュレーション等の分析結果から、諫早湾の閉め切りは、「有明海全体にはほとんど影響を与えてない。」と断定しました。
 また、中長期開門調査の具体的な検討のために設置された「中長期開門調査検討会議」は、専門委員会を含めて、9ヶ月にわたる検討を行ってきましたが、この議論も不十分なものだったと言わざるを得ません。

 一方、12月15日には、「有明海異変」の問題に取り組んできた研究者が共同声明を発表し、農水省側が諫早湾閉め切りの影響を否定し、開門調査は必要ないと主張していることについて、「科学的な根拠に基づいたものとは言い難い」と厳しく批判した上で、「中・長期開門調査を実施して、行政の責任を果たすよう強く要望する。」と訴えています。

 にもかかわらず、農水省は、近々「中・長期開門調査は行わない」という最終判断を下そうとしています。
 私たちは、諫早湾干拓事業により失われた諫早湾の豊かな干潟・浅海域を回復させ、有明海を「宝の海」として再生させるために、諫早湾干拓事業の工事を中止し、「長期にわたる開門調査」を早急に実施することを、農水省に強く求めます。
 そして、この問題に関心を寄せる全国の皆様とともに、世論の大きな力で農水省に工事中止・開門調査の実施を迫っていきたいと考えていますので、皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。


要  請  文

農林水産大臣 亀井 善之 殿

 私たちは、諫早湾干拓事業により失われた諫早湾の豊かな干潟・浅海域を回復させ、有明海をかつての「宝の海」として再生させるために、下記2点について農林水産省に要請する。

1.有明海の環境への重大な影響が指摘されている諫早湾干拓事業の工事を即時中止すること。

2.ノリ第三者委員会が、2001年12月19日付「見解」で提言した、長期にわたる開門調査を早急に実施すること。

呼びかけ団体

有明再生全国ネット
有明海漁民・市民ネットワーク/諫早干潟緊急救済本部・東京事務所
「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する会/自然の権利基金/日本環境法律家連盟

世界自然保護基金ジャパン
日本野鳥の会
日本自然保護協会
日本湿地ネットワーク

賛同団体・個人を列記

賛 同 書
諫早湾干拓事業の工事中止・長期にわたる開門調査の実施を求める
緊急アピールに賛同します。
団体として
賛同の場合
団体名  
氏 名  
住 所  
 
個人として
賛同の場合
氏 名  
所属団体、
職業など
 
住 所  
 

緊急アピールにご賛同いただける場合は、上の賛同書にご記入の上、郵便、ファックス、電子メールなどで下記までお送りください。

●送り先:諫早干潟緊急救済東京事務所
 〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3−11−4 パレドール目白205
 TEL/FAX 03-3986-6490
 電子メール isahaya@khc.biglobe.ne.jp
●第一次締切:2004年1月5日(月)
※第一次締切後も農水省から中・長期開門調査に関して正式な発表があるまで募集は継続し、農水省には随時、賛同者名簿の追加提出をいたします。
アピール文/賛同書のPDFファイルはこちらです。プリントして自由に配布してください。


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