WWF有明海環境保全ワークショップ

WWFジャパン主催による下記のワークショップが2月19〜20日に佐賀市で開催されます。どうぞご参加ください。


有明海の干潟とシギ・チドリ類の保全と
環境教育を考えるワークショップのご案内

 有明海の干潟は、日本で最も多くのシギやチドリが渡来する地域です。それは、有明海がこれらの渡り鳥の食物となる多種多様な貝やゴカイなどを始めとした生き物が多数育っている豊かな海であることの証明です。

 一方これらの重要な干潟の保全は、残念ながらまだほとんど進んでいません。最も重要なシギ・チドリ類の渡来地であった諫早湾は97年に干拓事業によって失われ、佐賀県の大授搦などその他の地域の重要性もまだ広くは認められているとは言えません。


 WWFは全国の重要なシギ・チドリ類の渡来地である干潟を保全するために活動してきました。これまで干潟とシギ・チドリ類の保全を地域の方と考えるワークショップを長崎(98年2月)、北海道(98年8月)で行っています。第3回目にあたる佐賀県でのワークショップでも、干潟とシギ・チドリ類の保全のため、国際的な保全の取り組み「東アジアオーストラリア地域シギ・チドリ類湿地ネットワーク」へどうしたら有明海の重要なシギ・チドリ類の渡来地を参加させられるか、地域の皆さんと一緒に考えたいと思います。


 また有明海の干潟の大切さを広めるために欠かせない環境教育についても、今後地域でどんな活動ができるのか可能性を探りたいと思います。例えば、日本への渡り鳥について学ぶことは、渡り鳥の行き先である南はオーストラリア、北はアラスカ(アメリカ)、途中は中国などの渡来地と国際交流するきっかけを作ってくれます。インターネットを通じて、英語で海外の渡り鳥渡来地の学校と交流することは、2002年に始まる学校での総合学習の好例となるでしょう。

 今回のワークショップには、主に学校対象の干潟を生かした環境教育の世界的先進地であるWWF香港のマイポ湿地保護区よりゲストを招いています。また、自治体による干潟を生かした国際交流を進めている千葉県習志野市役所の谷津干潟自然観察センターの方にも事例を紹介いただきます。


 あなたも一緒に有明海の豊かな自然をどうやって未来に伝えるか考えてみませんか。

■ワークショップについて

  • 日時 2000年2月19日(土)20日(日)
  • 場所 佐賀県佐賀市メートプラザ佐賀 (代)0952-33-0003
       佐賀市兵庫町大字藤木1006-5 (JR佐賀駅より徒歩15分)
  • 主催 WWFジャパン−(財)世界自然保護基金日本委員会
  • 協力 (財)日本野鳥の会佐賀支部
  • 参加費 無料
  • 参加申し込み方法
    定員40名、申し込み先着順。参加希望者は、事前に(名前、住所、電話)を書きWWFに申し込むこと。注意 お申し込み後は、定員でお断りする以外には、特にご連絡いたしません。当日直接会場にお越し下さい。
    申込先 〒105-0014東京都港区芝3-1-14日本生命赤羽橋ビル6F WWF自然保護室 有明海干潟シギ・チドリ環境教育ワークショップ係、または、fax 03 3769 1717 email tobai.sadayosi@nifty.ne.jpまで
    ワークショップについてのお問い合わせは、電話 03 3769 1713まで(担当 東梅(とうばい))。
■プログラム(講演者と演題は現在交渉中です)
2月19日(土)
ワークショップ テーマ1
13:00-17:00 有明海のシギ・チドリ類にとって国際的に重要な干潟とその保全
  • シギ・チドリ類から見た有明海の国際的に重要な干潟(WWFジャパン)
  • 有明海でのシギ・チドリ(水鳥)調査(日本野鳥の会・九州ブロック)
  • 環境庁による全国シギ・チドリ類個体数変動モニタリング調査(環境庁野生生物課、WWFジャパン)
  • 東アジアオーストラリア地域シギ・チドリ類湿地ネットワークへの参加方法(環境庁野生生物課)
  • ディスカッション 今後有明海の干潟保全のために必要な調査研究とシギ・チドリネットワークを活用した保全のあり方
  • 交流会 18:30-

2月20日(日)

有明海の干潟観察会
7:30-8:30シギ・チドリ類の国際的に重要な東与賀町大授搦で観察会
ワークショップ テーマ2
9:30-12:00 有明海の豊かな自然を生かした環境教育の展開
  • 香港マイポ湿地保護区での干潟を生かした学校向け環境教育とマイポ湿地野生生物教育センターについて (WWF香港 マイポ湿地保護区(ラムサール条約登録地) 環境教育担当官 エレン・シェック)
  • 自治体が支援する地域での干潟保全の普及啓発と国際交流(習志野市谷津干潟自然観察センター 所長長谷川昭仁)
  • ディスカッション有明海の自然を生かした今後の環境教育展開の可能性


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